NPO法人東大スポーツ健康マネジメント研究会(*2021年3月に活動を終了して閉鎖・理事長 小林寛道)の過去の活動記録として掲載します。(2021年5月 小林記)
平成29年1月現在、千葉県柏市内に9店舗の十坪ジムを開設して運営している。会員数は、平成29年1月現在1700名を超えている。運営管理に関して、公的資金や補助金に頼ることなく、完全自立の運営体制を堅持している。
全国の「十坪ジム」のご案内と運営管理者
NPO法人の「十坪ジム」の会員数の推移を左図に示した。平成29年1月現在、千葉県柏市内に9店舗の十坪ジムを開設して運営している。会員数は、平成29年1月現在1700名を超えている。運営管理に関して、公的資金や補助金に頼ることなく、完全自立の運営体制を堅持している。
全国の「十坪ジム」のご案内と運営管理者
2007年は、4店舗で334名であったが、2010年に1394人、2014年には1705人の会員数となっている。ここ数年間は1600人を超える会員数を維持しているが、潜在的な会員数は、まだまだ多いと考えられる。(柏市の人口は41.7万人である)。
NPO法人の「十坪ジム」会員の内容は、次のとおりである。
居住地;柏市内87.5%、柏市以外22.5%
性別:女性74.1%、男性25.9%
年代別:80歳代15.2%、70歳代37.2%、60歳代31.7%、50歳代9.3%、40歳代2.7%、30歳代1.1%、20歳代1.2%、10歳代0.9%
開設間もない頃に60歳代で入会した人が70歳代、および70歳代で入会した人が80歳代になって年齢層を高めている。入会時は60歳代で継続していくというパターンが定着すれば、今後70歳代、80歳代、90歳代の人数も増加する傾向が続く。統計的な数値として挙げられていないが、90歳代の人も数名が運動を継続している。なお、「十坪ジム」の会員の定着率は、およそ65%であり、長期に運動を継続している人が多い。一般に、高齢者を対象にした場合、運動の継続にかかわる「定着率」が低いことが問題にされることが多いが、「十坪ジム」の場合には、定着率は非常に高いという事ができよう。その要素には、健康に対する意識、運動効果の実感、経済性、雰囲気、対人関係、なども関係していると考えられる。
千葉県柏市の年齢別人口
65~69歳の年齢層の人が3万人を超えている。この年代以上の人の多くが「十坪ジム」に参加することによって、柏市の高齢者の健康状態は、計り知れないほど好ましい状態が維持されると予想される。
医療費削減の理論と運動との関係が良く議論されているが、医療費には、高額医療が関係しているので、一概に医療費削減と直結することはできにくい。「十坪ジム」の運動に参加した高齢者の健康状態は、よくなっているので、参加者の個人のレベルでの保健医療費(マサージなどを含む)は少なくなっているようである。
千葉県柏市の年代別人口の推移
柏市の人口は、41万人を超え、今後も大規模マンションの建設などが盛んにおこなわれていることから、人口の増加傾向は持続するとみられている。
つくばエクスプレスの開通から10年が経過し、柏市西部の人口が増加している。