東京大学柏Ⅱキャンパスに2006年に「生涯スポーツ健康科学研究センター」が開設された。この研究センターは、大学院新領域創成科学研究科の付属施設として設立され、味の素(株)の寄付講座「健康スポーツ科学」の一領域となっていた。初代センター長には、小林寛道教授(当時)が就任し、2014年まで名誉センター長として、認知動作型トレーニングの研究と普及活動を行った。
研究は、高齢者の長期間(8年間)の認知動作型トレーニング継続に伴う体力の推移や、知的障害者を対象にした認知動作型トレーニング活動(9年間)、リハビリ後期対象者に対するトレーニングに係るものであった。10年間の寄付講座開設期間が終了したことに伴い、小林寛道特任教授(特任研究員)は、2014年9月に東京大学を退職した。
以下の写真は、2006~2014年当時のものである。柏Ⅱキャンパスは、その後、学内者のみのトレーニングや研究活動スペースとして用いられている。
なお、2016年12月に、柏Ⅱキャンパスに設置されていた認知動作型トレーニングマシンは、東京大学駒場キャンパスに移設され、東京大学スポーツ先端科学研究拠点ジム(QOMジム)として、研究・教育活動に生かされるとともに、2017年2月からは、一般の人たちも利用できる時間帯を設けて有料で指導が行われる予定になっている。
東京大学スポーツ先端科学研究拠点QOMジム QOM Gym
東大柏Ⅱキャンパスのスプリントトレーニングマシン研究は、高齢者の長期間(8年間)の認知動作型トレーニング継続に伴う体力の推移や、知的障害者を対象にした認知動作型トレーニング活動(9年間)、リハビリ後期対象者に対するトレーニングに係るものであった。10年間の寄付講座開設期間が終了したことに伴い、小林寛道特任教授(特任研究員)は、2014年9月に東京大学を退職した。
以下の写真は、2006~2014年当時のものである。柏Ⅱキャンパスは、その後、学内者のみのトレーニングや研究活動スペースとして用いられている。
なお、2016年12月に、柏Ⅱキャンパスに設置されていた認知動作型トレーニングマシンは、東京大学駒場キャンパスに移設され、東京大学スポーツ先端科学研究拠点ジム(QOMジム)として、研究・教育活動に生かされるとともに、2017年2月からは、一般の人たちも利用できる時間帯を設けて有料で指導が行われる予定になっている。
東京大学スポーツ先端科学研究拠点QOMジム QOM Gym
東大柏Ⅱキャンパスのトレッドミル
高速トレッドミル(時速36㎞:100m走10秒0まで出せる)
低床、幅広のトレッドミルなので、低体力の高齢者も安心してベルト上で運動することができる。
東大柏Ⅱキャンパスの膝腰スウィング体幹深部筋強化マシン
スィングアームの中心軸が、ほぼ脇の下の位置になるように調節して、片脚をパットに挟んで、アームをできるだけ大きく前後にスウィングさせる。大きくスィングさせると、アームの軸は脚と反対方向に移動することによって、脚と腰(臀部)を一体として振り上げる動作が可能になる。脚長の長さに合わせて、足を乗せるフットスタンドの高さを変化させることができる(底上げ方式)装置を備えていることが特徴。
東大柏Ⅱキャンパスの大股ストレッチマシン
大股ストレッチマシンは、股関節周りの柔軟性を高める目的で開発された。
股関節には、鼡径リンパ節があり、全身へのリンパの流れを調節している。股関節の運動に関連して、脚(足)の内旋、外旋運動や、膝関節の伸展(特に膝の裏側の健や筋肉)をしっかり引き延ばすことに有効である。
東大柏Ⅱキャンパスの体幹捻りマシン
体幹捻りマシンは、当初ゴルフの基礎トレーニングマシンとして開発された。
回転台の上に立ち、手すりを正面に握った姿勢から、右方向に手すりを回転させると、足を乗せた回転台は、左側に回転する。上肢(手)の運動方向と、脚(足)の運動方向が逆方向なので、、体幹部にひねりが生じる。別名で、「体幹絞りマシン」とも呼ばれる。
東大柏Ⅱキャンパスの多軸式体幹捻りマシン
上記の「体幹捻りマシン」の足を乗せる回転台で、さらに小さな回転台を3つ作り、そのうちの2つに左右の足を乗せる。この小さな回転台を作ることによりは、脚(足部)の内旋・外旋が可能となった。実際の運動では、脚の内旋、外旋動作を加えながら、体幹部の捻り動作を行うことができる。
柏Ⅱキャンパスのトレーニング実際風景
多軸式体幹捻りマシンを用いることによって、動作の自由度が増し、いろいろな体力水準の人に捻り動作を実施することができるようになった。通常のトレーニングでは、体をひねり運動は、腰を痛くする可能性があるという理由から、あまり行われず、むしろ腰を固定して運動を進める場合すらある。
このマシンは、積極的に体幹や腰の捻り動作を安心して行うことができる特徴がある。(2012年開発)
柏Ⅱキャンパス
70歳代の人たちのトレッドミルミル上のコアストレッチウォーキング。
コアストレッチウォーキングとは、膝を出した側の腰骨に体重を乗せて、腰を有効に使う歩行法である。別名「大腰筋ウォーキング」をも呼ばれる。
車軸移動式パワーバイク
3台並んでいる車軸移動式パワーバイクのうち、右端に見えるマシンが1996年に開発された車軸移動式パワーバイク1号機である。全体の形が角ばっている。その後、柔らかい形のデザインに変更されている。
柏Ⅱキャンパスのアニマルウォークマシン1号機
写真は、アニマルウォークマシンの1号機(1997年開発)
ペダル部分は、車軸移動式パワーバイクと同じ構造であるが、ハンドル部分は、回転式のハンドルとなっている。陸上競技のスタートダッシュから、全力疾走に至る過程での体幹と脚の動きを想定して作られた。実際には、クラウチングスタートからダッシュに向かうのではなく、ハンドルを高い位置に保って、腕の回転と脚の回転を行う。慣れてきたら、徐々に腕のハンドル位置を地面に近づけるようにしてトレーニングすると、スポーツ系のトレーニングになる。
柏Ⅱキャンパスのアニマルウォークマシンを用いた実験
アニマルウォークマシンは、動物的な四肢の運動神経支配が必要なことから、スムーズな運動動作が難しい。これらの運動動作を行ったときに、脳の活動がどのようになっているかを、近赤外線脳内酸素化動態モニター装置(fNIRS装置:島津製作所)を用いて計測している。脳内には、多くの酸素化ヘモグロビンは運搬されて、活性化する様子が見られた。
ソフト筋トレマシンのトレーニング室
低体力高齢者でも無理なくトレーニングができるようなソフト筋トレーニングマシンを開発し、高齢者40名を対象に、以後10年間継続的なトレーニングを実施した。
ソフト筋トレマシンを用いたトレーニング風景1(柏2キャンパス)
ソフト筋トレマシンを用いたトレーニング風景2(柏2キャンパス)
ソフト筋トレマシンを用いたトレーニング風景3(柏2キャンパス)
80歳夫婦のトレーニング
舟漕ぎマシンとパワーアシスト付き多動式楕円軌道自転車(愛称:メリーちゃん)第1号機のトレーニング風景